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10人中7人の補聴器ユーザーが感じる長年の課題に着目 「オーティコン リアル」発売中




人工知能と新技術により日常に溢れる様々な環境音に対処して明瞭な聞こえと快適な聞き心地を実現


110余年の歴史を持ち、デンマークに本社を置く補聴器メーカー、オーティコン補聴器は、最新のプレミアム補聴器「オーティコン リアル(Oticon Real)、以下リアル」の販売を開始します。オーティコンは、補聴器ユーザーや専門家が以前から聞き取りに悪影響を与えると感じていた急激な音の変化や風切り音などの課題を解決するため、新技術「リアルサウンド・テクノロジー」を開発、音声の明瞭性と快適性を実現しました。オーティコン リアルは、高精度な人工知能を搭載*2した新プラットフォーム「ポラリスR」を採用し、新技術と人工知能によるリアルタイムの信号処理を次なるレベルに引き上げます。オーティコン リアルは目立たない4つの耳かけ型スタイルと、機能の差による3つの価格帯をご用意しています。



■ 補聴器ユーザーの10人中7人が日常的に不快な音に悩まされてきたという事実*1


大小様々な突発音―例えば、電話が鳴る音、ドアの閉まる音、包丁がまな板に当たる音―このような音が私たちの日常には溢れ、生活に彩りや豊かさを与えています。一方でこれらの音は、補聴器ユーザーにとっては時に対処が難しく、補聴器ユーザーの10人中7人以上が日常的にこれらの音に煩わしさを感じていることが判明しています*1


従来の一般的な補聴器技術は、処理速度の限界により周囲の音への反応が遅く、突発的な音が不自然かつ過剰に増幅されることで不快に感じられることがありました。また突発的な音を抑制する際に、会話音声を含む、周囲の重要な音が抑制されてしまうこともありました。その結果、補聴器ユーザーはこのような場面では聞きたい音声に注意を向けることが難しくなり、周囲とのコミュニケーションにより多くの努力を要します。調査によれば、10人中9人の聴覚ケア専門家が、ユーザーが抱えるこの問題に直面していることも判りました*1





■ 新技術リアルサウンド・テクノロジーで実現する2つの新機能

近年の研究により、わたしたちが言葉の意味をより容易に理解するには、脳の自然な働きを最大限活用する必要があり、「脳はすべての音の情報を必要としている*3」ことが明らかになっています。オーティコンは、「煩わしさを感じる音」に対処する際にも、この脳の働きを重要視しています。そのため、不快な音から聞こえを保護しながら音の詳細までを細やかにそしてクリアに保ちながら補聴器ユーザーがすべての重要な音にアクセスできるよう、新基軸の技術となるリアルサウンド・テクノロジーを開発しました。この新技術は「突発音スタビライザー」「風切り音/擦れ音スタビライザー」の2つの新機能として搭載されています。


▶ 「突発音スタビライザー」

「突発音スタビライザー」は、大小さまざまな突発音を日々50万回*4処理できます。キーボードを叩く音やドアを閉める音など、補聴器ユーザーを悩ます予測不能な突発音を瞬時に検出して音のバランスを取ることで、不快な音が耳障りにならないように処理します。また会話をしているときに突発的な音が発生しても、言葉の聞き取りに影響することがありません。突発的な音の感じ方は個人差が多いため、聴覚ケア専門家による補聴器調整時には、聞こえの好みに合わせて設定をカスタマイズすることができます。


▶ 「風切り音/擦れ音スタビライザー」

「風切り音/擦れ音スタビライザー」は、1秒間に最大500回もの風や擦れ音を検知してクリアにします。一般的に、風の強い日に屋外にいる時やスポーツをする時などに補聴器を装用すると、風や擦れによる雑音が聞こえを妨げることがあります。また眼鏡、マスク、帽子などが補聴器に触れたり、何気なく耳元の髪を触った時などにも補聴器のマイク(音の入り口)に触れることで耳ざわりな音が聞こえることがあります。そのような状況においても、新機能がユーザーの快適な聞き取りをサポートするとともに音声の明瞭性を向上させます。


■ オーティコン独自の脳から聞こえを考える「ブレインヒアリング」のアプローチ

音は耳から集められますが、音の意味を実際に理解するのは脳の役割であり、音の情報が多ければ多いほど脳は本来の自然な聞く力を発揮することができます。オーティコンは、製品設計において脳から聞こえを考える「ブレインヒアリング」のコンセプトを根幹においています。耳から届く音の情報が不足すると脳は不足している情報を埋めるために多くの努力を払いますが、これは疲れを生じるのみならず、効率よく音を処理することを難しくします。オーティコン リアルは補聴器の課題であった快適性と明瞭性の両立を実現することで、ユーザーの実生活においても煩わしさを感じさせることなく、豊かで開かれた音の情景を脳へと届けます。臨床試験では、オーティコン リアルの「突発音スタビライザー」を有効にすると、騒がしい状況下でも聞く努力を大幅に22%軽減することが実証されています*5


■ オーティコン リアルのエンジン「ポラリスR」

オーティコン リアルは、最新のプラットフォーム「ポラリスR」を搭載しています。ポラリスRは、1,200万の実際のリアルな世界の音の情景を用いて訓練された高精度な人工知能モデル「ディープニューラルネットワーク(DNN)」を内蔵し、あらゆる音の詳細を精緻に処理してリアルタイムで届けます。さらにポラリスR搭載のオーティコン リアルは、風切り音や突発音を高速かつ正確に処理するための新たな検出器を備えています。オーティコン リアルは、新技術リアルサウンド・テクノロジーによって人工知能を基にした信号処理を次のレベルへと引き上げます。


■ オーティコン リアルについて

私たちは誰しも、ヘルスケアにおいて最良の解決策を求めます。音質に優れたオーティコン リアルは、突発的に発生する音にも気を逸らされることなく、自分が聞きたい音に自然に耳を傾けることができます。聞く努力が減ることで、家族や友人との交流や趣味などを楽しむことにもっと多くのエネルギーを使うことができます。

2021年に登場した「オーティコン モア」は脳本来の自然な働きに必要な音の情景の全体像を届けるために、世界初*2となる高度な人工知能DNNを搭載した補聴器として大きな反響を呼びました。進化したオーティコン リアルは、人工知能の信号処理技術を新たなレベルに引き上げ、複雑で予測不可能な音を非常に高速かつ高い精度で処理することで、音へのアクセスを確保しながら、その音が聞き取りの邪魔にならないようにします。したがって、快適な聴取体験を届けつつも会話やその他周囲の音が損なわれることがないため、風の強い日など変化の多い環境でもより良く会話を楽しむことができます。


*1 Gade et al. (2023). Wind & Handling Stabilizer – Evidence and user benefits. Oticon whitepaper.

*2 補聴器専用ディープニューラルネットワーク(DNN)をプラットフォームに直接搭載。世界初(DNN を搭載した補聴器)は2020.11 月末時点の情報

*3 O’Sullivan, J., et al. (2019); Hausfeld, L., et al. (2018); Puvvada, K. C. & Simon, J. Z. (2017)

*4 1日の活動時間を約16時間と想定した場合

*5 瞳孔測定法を用いた研究により最大平均瞳孔径との比較で平均瞳孔径が22%減少したことに基づく

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